零々九｛地｝writinng009 御奉行様の裁きしもの【it's a sin】それは罪!!

　　　　零々八｛地｝writinng 008 の記事にも書き込んでますが、
　　実は裁判員制裁判が始まる今年の五月までに、それに因んで、
ある音楽作品へのオマージュ作品を・・・
　　　　　　　　　　　　　と考えてはいたん・・・ですが・。!!　
　　ケッキョク五月には、間に合わず
 八月に第一回公判が開かれた裁判員制度に
よる裁判に因んで江戸時代の名裁判官（正しくは北町奉行）桜吹雪の
彫物でしられた金さんこと、　　
　　　　　　　　　　　　　　　　遠山左衛門尉影元に扮装させた
　　　　桃栗三太夫を零々八｛天｝HOMAGE008　に
遮二無二登場させましたが、
　　
　　　実は、構想としてはこちらのペット・ショップ・ボーイズの
　　　　　　哲学的名曲、「It's a Sin」へのオマージュとして、 
零々九｛天｝HOMAGE：009　の方を先に考えていました。!!
　　　　　日本のTV番組等でも屡、使われる事がありましたので
　親しみを持たれる方も、多いのではないかと思われます。!!
曲名の［Sin］とは罪という意味ですので、関連性は深いと思い
　まして、使用させていただきまいた。!!

　絵の方は、用いた手法が初体験のもので失敗の連続に悩まされ、
　　　　　　　　　豪い遅くなってしまいました。!!
　　　　　　　　　
　友達から、拝借しっぱなしで、その友達も所有してた事すら、
忘れてしまっていたというとある雑誌に載せられたジャーナリスト
　　の、三浦あかねさんの手記によると、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　遠山左衛門尉影元さんは
　文化十一年（１８１４年）二十二歳で結婚してから家を飛び出し
三十代の初め頃に一念発起して出仕するまでの十一年余りの間に
　　　放蕩三昧に耽っていたそうですが、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　その理由というのが
謙虚というか侍らしいというか、金さんには腹違いの兄弟が
　　おり、　家督はその正室の子であるその兄弟が継ぐのが慣例
なのですが、生れつき体が弱い為、父親は金さんに継がせようと
　　します。しかしそれでは義母にすまない、と遠慮しワザと自ら
の印象を貶めようとして家出したのだそうです。!!

  　　　　　金さんの彫物が如何いう物だったかについては、
零々九｛天｝HOMAGE：009　の、巻物を銜えた女の生首の他、
　実はなかった。!!　桜の花　一輪。!!（ちなみにあの永井　豪
先生は、桜の花　一輪!!の金さんで、作品を描かれてます。!!）
　　　　　この巻物を銜えた女の生首についても背中と言う説も
あります。!!
　　　　　
　　　　　さすがに実はなかったという説では絵にならないので
三浦あかねさんの手記から、　
　　
　　文政年間、森田座に勇み肌で知られた「　金　」と呼ばれる
囃子方が（若しかして家出中の金さん？）　歌舞伎の脚本作者の
並木五瓶と喧嘩になった折に腕捲りをすると其処に巻物を銜え
　　　　　髪を振り乱した女の生首の彫物が……

　その図柄の凄まじさに周り一同見事にドン引き。!!　
　　やがて誰からとも無く高らかに笑いの渦が巻き起こり
その場は和やかに収まってしまった。　　　と言う話が伝わって
　いるそうです。!!　　　　　　　　
　　　　　　　　　で、それを元にアレンジをチョイと加味して
描いたのが、零々九｛天｝HOMAGE：009　なのです。!!
　
　多分、彫物師が(女性に巻物を銜えさせた)というデザインに
したのは、この女性はくノ一という事になります。
　　恐らくくノ一が忍術を使おうとした刹那なのでしょうが、
それが生首という事は、　　　　　　　打ち首獄門。!!　　　　
　　　　　　　　　即ち、処刑されたという事でしょう。
　　　　　　
　　　　　　その表現の為に袈裟切り、一太刀!!

それでも、尚!　忍術で生きようとする死顔を表現する為に舌を
　巻物に這わせました。!!　
             　　　　　
　　　　　　　　　　　　罪を犯した者と、罰を与える者。!!
　生きてその赤き血を温もらせし者と、
　　　　　　　　　　　　　　死して蠢く事すら叶わぬ者。!!
　その裁きの重さを弥が上にも思い知らねば
　　　　　　　　　　　　　　　ならなくなったわけです。!!
　
　実は人類のその歴史の中で「殺人」という物は決して珍しい
ものだった訳ではなく。
　　　　　　　　　眼には眼を、歯には歯を。!!で知られる、
ハムラビ法典以前は、眼には…???!!　歯には…???!!
　　　つまり、ケース・バイ・ケースでハムラビ法典よりは
　　　　　　　残酷な刑に処す場合が多かったようです。!!
　　　
　　ところで罪と罰の裁きの基準というのは始めから確固たる
根拠があったとは言えず、長い人類の共通認識によって共同体
（現代では近代法治国家）に属する全ての者の｛共存｝の為に
長い　々　時間を、かけて導き出してきた掟である。云々
と言った事が、小浜逸郎さんの2000年7月21日　初版発行の著書
「なぜ人を殺してはいけないのか」〔洋泉社〕に書かれてます。

　　　　　最も、一般的にはここまで深く考える必要はなく、
「…きまりを破ってもいいことになると…社会が目茶苦茶…!!」
で、十分。ともかかれてますが、もし陪審員に選出となれば、…
…その時の事を考えて、心に留置いてだけおいた方がいいのかも
知れません。!!
　　　　　　　　　　
　　　　序でながらこの彫物の、巻物に這わせた舌の構図には、
この絵の暗い闇の面として陪審員が多種多様の性的犯罪とも
　　　否応無く、向き合わざるをえない事を示唆してます。!!
　今までは、遠巻きに「スッケベ～!!」と思って何事も無かった
事が、｛人間のスケベに至る所以と其処に生じる悲哀。｝という
　人間の性を深く、見詰め抜かざるを得ない局面に対峙してるの
かも知れません。!!　　
　
　婦女暴行の様な事が、今だ繰り返されるのは悲しい事です。!!
　　　　　　　刑罰を重くするのはもちろんですが、
　　　加害者となりうる人たちに〔殆んどは男ですが!!
≪勿論自分も男です。!!≫〕性的犯罪に至らせない方法を理論的に
教育段階で、模索していかなければならない様に思います。!!

　　　背景の金幕は金四郎の金の字のシャレ…というのはこの絵の、
明るい面ですが、　　　
　　　　　　　犯罪のもうひとつの暗い側面として経済を由来
とするもの。!!　　　　　
　豊かに富めるにも拘らず、強く　々　欲する気持ちを
抑えられず、凶悪犯罪にまで手を染めるケース。!!　　そして
　貧困から、凶悪犯罪に至るケース。!!　
この色欲と金銭欲が絡んでくる犯罪が世の中には多い事を、
　　　　　　　　　　　　　　　この絵には表現してます。!!

　電脳忍法!!天地返し!!天にて一件落着!!
　電脳忍法!!天地返し!!人にて一件落着!!